ろうりんぐすとおんずなど来やせん!

別に来なくてもいいけどね。っと思ってる冷めた馬鹿者が映画感想を中心に、リアルの友人に聞いてもらえない(笑)趣味的なお話を垂れ流すブログ。

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アイアンマン2

『アイアンマン2』2010年アメリカ TOHOシネマズスカラ座で鑑賞
監督:ジョン・ファヴロー
出演:ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、ドン・チードル、スカーレット・ヨハンソン、サム・ロックウェル、ミッキー・ローク、サミュエル・L・ジャクソン

あらすじ

アイアンマンであることを自ら公表したトニー・スターク。彼の元に、お上からのパワードスーツ没収命令、彼に恨みを募らせる謎の男ウィップラッシュ、彼をライバル視する武器商人ハマー、裏のありそうな美人秘書ナタリー、発言がいちいち無暗に思わせぶりなニック中年病リアクターの副作用、等々の問題が2時間強の上映時間の間に一挙に押し寄せててんやわんや。哀れトニーは酒浸りになってしまう。


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TBさせていただいたブログ様へ。

先にまとめてTBしてからコメントに伺うつもりだったのですが、送信済みTBが最新の5つしか表示されないという事実が判明し、幾つかのサイト様は追えなくなってしまいました。
比較的最近の更新を中心にTBしたので検索等で自分がTBしたブログ様を見つけ次第コメントさせて頂いてますが、もし「俺ン所コメントねえぞー」という方いらっしゃいましたらホントスミマセン。

一度に送信できるTB数が5つまでってのは知ってたけど、送信履歴も最新5つしか残らないとは…
猛省。以後気をつけます。



※注意

以下の感想文では上から目線でエラソーに不満点をブチ上げているので批判めいた文章に見えるかもしれませんが、思い入れの強さから思わず出てくる贅沢、無い物ねだりみたいなもんです。

基本的にはかなり面白かったということをあらかじめここで強調しておきます。
書き終わってから自分で読み返してみたらスゲー不満だらけに見えたので。



つうわけでアメリカの鉄男こと『アイアンマン2』でやんす。
見てから2週間ぐらい経っているので細かい記憶もあやふやですが頑張って感想書いて見ましょう。

印象としては交通整理だけで手いっぱいの監督の苦労が滲み出ているような映画でした。
いやあ本当にお疲れ様でございます、という。

あらすじで書いたように映画5本分ぐらいの要素が1本の中にゴチャマンと詰め込まれているのです。
多分みんな商業上の要請、大人の事情なんでしょうね。

若向きのお色気担当でヒロインもう一人増やしといてね。
勿論前作で評判良かった大人のロマンスもそれはそれで継続ね。
おもちゃ市場のテコ入れのためにウォーマシーンも出してね。
今後マーヴル映画は相互に関係していくから下地作りのためにニックも絡めてね。
派手目の新悪役も投入してね。
でアクションの物量は前作の倍でヨロシク。

こんな感じなのかな。
で、このムチャ振りに全部答えながら、精いっぱいプロットの単純化を行っていて。

ただでさえゴチャゴチャしてるんだから、わかりきった謎を最後まで引っ張らない。
あからさまに怪しいハマーが黒幕であることは映画の前半4分の一ぐらいでさっさと明かす。
尚且つそこにウィップラッシュを合流させて話を単純に。
ナタリーの正体もさっさとバラして、多過ぎる登場人物を2つの勢力にまとめちゃおう!

上からのあーだこーだを全部受け入れながら、しかし某蜘蛛男3のような散漫な映画になることを避けようとする作り手の律義さ。
その涙ぐましい努力のおかげでなかなか面白い映画になってはいたのですが、それでもやっぱり膿が出てきてしまうのは避けられず、幾つか不満点もありました。



最大のものとしてはフェティッシュな部分が後退し過ぎってとこです。
あ、日本のアイアンマンこと(ちゃうわ!)『鉄男TBM』でも同じことを書いたような。

とにかくあらすじを追うのに忙し過ぎて、パワードスーツの組み立てや装着のメカニズムにたいするフェティッシュな描写が減っているのが寂しいのです。
とくにウィップラッシュの新スーツや、ウォーマシーンは「えっ、いつの間に完成してたの?」ぐらいの勢い。

見る側(主に男子)の小学5年生魂に放火する、プラモデル作ってるみたいな高揚感が前作最大のキモだっただけにここはスゲー勿体ないですね。


アクションシーンも物量を意識し過ぎるあまりやや個性に欠けてしまったのが残念。

迫力はもちろんあるんです。
けど、おー、派手だねー、の一言で終わってしまって。
前作のマーク2飛行シーンの爽快感や、アイアンモンガー大暴れの馬鹿馬鹿しさといった、見終わったあといつまでも咀嚼しちゃうカットは特になかったですね。

ウィップラッシュの最大の武器があの電気ムチなので、近接戦闘しかできずに戦い方がワンパターンになってしまったのも惜しい。
最後なんか「えっホントにこれで終わり?」って感じでした。
アッサリし過ぎー。



それとプロット、いくらなんでもニックのあの絡み方はどうなんだろうかと。
最初登場したときは
「え、ひょっとしてトニーの健康問題を全部コイツが解決して、本人の努力はナシ!?」
と不安に駆られましたですよ。

幸いにもそこまで酷くはなく、実際には解決のためのヒントを与えていくにとどまるのですが。

それにしてもあれじゃ1作目のエンドロール後のおまけまでしっかり見て(見ない方が悪いという考え方もあるが)、尚且つパンフやら何やらであのキャラクターや世界観についての知識を補強してないとさっぱり理解できませんよ。

シリーズ物や、世界観を共有する作品に於いて、マニアックなディティールや共通項を見つけて面白がる、というオタク的楽しみ自体を否定するつもりはありません。
僕もそういうの好きなので。

けど、そういう楽しみ方を前提にして映画を作っちゃうのはちょっと…
独立した映画として楽しめるものにすべきだし、発想があまりにもテレビ的じゃないっすか?




以下はちょっと余談。

個人的に興味深かったのはハマーの設定。
トニーとの関係性が、007映画におけるボンドと悪役のそれにスゲー似てて。

悪役も主人公と同じくらい豪華な物品を身につけて風雅に振舞う。
必死でスマートさを演出しようとする。
んだけど、本質的な野卑さが隠しきれずに、真に洗練された主人公に追いつけない、という。

この構造は007にもピタリと当てはまります。
モナコを舞台に選んだ理由として007を挙げている点といい、この監督かなり007好きじゃね?
僕が007オタクなので、考え過ぎという可能性も無きにしも非ずですが。
もし007シリーズがロジャー・ムーア路線に戻ったら是非監督して欲しい。

ただ初期の007の場合、その野卑さをスケールの大きさやカリスマ性でカバーするからこそ悪役もカッコ良かったのですが、ハマーにはそれが無いため結果的に映画史上最もウザい登場人物ワースト3に俺の中で勝手にランクイン
(ちなみに残りの2人は『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のハゲ『県警対組織暴力』の田中邦衛)

もうとにかくキャンキャン喚き続けるもんだから、コイツがフレームインするたびに心の中で
「早く死ね!」
と毒づいている自分がいました。
今回の退場の仕方といい、コイツ3以降にも出てくるな、きっと…勘弁してくれい。

ただ実はこのショボさは80年代以降の007も共通して抱えている問題。
中途半端なリアリズム至上志向に引きずられて、カッコいい悪役を描きづらいのが最近の映画界の問題かも。

余談、終わり。



良いところももちろんあって。
何よりもうれしいのが、前作からのノホホン路線がしっかり継続されていること。

アート映画ならともかく、娯楽アクション映画のくせに中途半端にシリアスぶることが良しとされ、無暗に説教くさくて話がなかなか前に進まない映画が大量生産される現状に嫌気がさしていたので(『それこそ『ダークナイト』とか)。

トニーの無責任親父っぷりが見てていちいち痛快なのです。
実際周りにあんなのがいたら迷惑だろうけど。

あらすじで書いたように相当深刻な事態に追い込まれるのですが、だからと言って眉にしわを寄せてしかめっ面する場面が一つもないのです。
やってることの良し悪しはともかく、とにかく悩むより行動のトニーさんを見ていると思わず「こんな大人になりてえかも」って思っちゃうし、何より映画として話が停滞しないので面白い。

熾烈なアクションの合間でも
「俺のスーツが最強だから一番上に陣取る」
「いや俺の方が強いし」
なんて子供じみた喧嘩が挿入されるユーモア感覚も大好きです。



それと前作に引き続き、「ドキュメンタリータッチ」とかいう流行に引きずられていない点も良かったです。
グラグラ揺れるカメラで観客を誤魔化すのではなく、あくまでも何処で何が起こっているのか把握できるアクションで魅せる。

前述のノホホン路線の話と合わせて、あくまでも「活劇」を作るぞー!
という潔い意志が感じられて気持ちいいです。

この長所は最近のハリウッド映画にあってホントに貴重なものだと思うので(とエラそうに言えるほどたくさん見てないのですが)、今後もキープオンしたまま、尚且つもっと監督の自由に作れる環境が整うことを期待します。

テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント

こんにちは♪
今回ちょっとアクションシーンが少なめだったのが残念。
でもクスッと笑えるシーンもあって楽しめましたね。
007お好きなんですね。
私も好きです。

【2010/07/20 12:58】 URL | yukarin #- [ 編集]


yukarinさんコメントありがとうございます。

そうそう、話があっちこっち迷走するせいで中盤にアクションが無かったのがさみしかったですね。
そんなときでもノホホン感をキープするのがこのシリーズの美徳ですが…

007は中学生のころからずっと好きです。
何かしょーもないイザコザにさっさとケリをつけて、次回作の製作を再開してほしいですね。

【2010/07/20 13:15】 URL | ベガ@管理人 #kLZMaYrw [ 編集]


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